近年、毎年のように世界各国で大きな地震が発生し、数万人規模の人々が命を失っています。特に、アジア、及びその周辺地域での地震での被害は甚大です。例えば、トルコ(1999年)、インド(2001年)、イラン(2003年)、インドネシア(2004、2006年)、そしてパキスタン(2005年)では、震災により日本では考えられないような多大な被害を受けています。
上記のうちの一国、イランでは、南東部のバムで2003年12月26日にM6.3の地震が発生し、約43,200人が亡くなったとされています。さらにこの地震から約13年前の1990年、カスピ海沿岸地域(ルードバール、マンジールなど)で発生した震災でも約18,000人が亡くなったとされています。このように、イランでは、1962年〜2003年までの約40年間に計5回、10,000人以上の死者を出すような大きな震災が発生しているのです。
日本の建築研究所によるカスピ海沿岸地域での地震発生後の調査結果によると、同地震も含めて1962年以降にイランで発生した地震によって多数の死者を出した主な原因は、土を用いた住居の重たい屋根や壁の崩壊による圧死です。
直近のイラン南東部地震でも同様の原因で多数の人が命を落としています。つまり、イランでは、毎回、同様の原因により、多数の死者を繰り返し出して来てしまっているのです。
また、アジアの中でも、日本は、世界にも知られた地震多発国であり、1995年に発生した阪神淡路大震災では、大都市・神戸をはじめ多くの地域を直撃し、6,000名以上の尊い命が失われました。しかし、日本では、阪神大震災を始め多数の地震を経験してきたことにより、徐々に日本の地域性に合った建物の建て方など防災の技術、政策、そして知恵などが蓄積されてきました。
私たちは、そのようにして蓄積してきた防災に対する技術や知恵などがアジア、及びその周辺地域の社会・文化等の違いを乗り越えて移転されれば、その地域の将来の防災にとって、非常に有益であると考えています。
その上でともに彼らの地域性にあった防災対策を作り上げることによって、将来の地震による被害を軽減できると考えています。
私たち、SNS国際防災支援センターは、イランを中心としたアジア、及びその周辺地域において、防災支援活動を行い、同地域が震災等の自然災害により、あまりにも大きすぎる被害を受けてきてしまった原因を分析し、将来の防災のために同地域の人々が減災のための文化を構築することに貢献していきたいと思っています。
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